特注のれん、オリジナル暖簾を制作する場合の色やデザインについてのポイントをまとめました。ご検討の際にご参照ください。何かご不明な点がおありでしたらお気軽に当社までお問い合わせください。

原稿について

特注のれん、オリジナル暖簾の原稿を作る場合には以下の点にご注意ください。

原稿の縦横サイズの比率を合わせる

原稿の縦横の比率を製作する現物の比率にあわせることで実際の仕上がりに近い状態をイメージできます。

細かい文字、絵柄は不向き

木綿生地や麻生地などの場合には、にじんだりしますので、あまり文字や絵柄は加工できない場合があります。シンプルなデザインをお勧めします。

縫い代を考慮して余白を空ける

暖簾の端部分は 折り返し縫いしてありますので、その分を考慮してレイアウトします。生地の端まで文字や柄などを入れると縫い目にかかってしまう場合があります。

書体について

文字は様々な書体がありますが、よく使用される主な書体は以下のとおりです。またこれ以外にも、デザイン文字やロゴマークなどを入れることもできます。太めの書体を使うとより強くハッキリした印象に、細い書体を使うと繊細ですっきりした印象になります。暖簾全体や店舗のイメージをご検討のうえ書体をお選びください。

書体名 書体例
角ゴシック体 角ゴシック
丸ゴシック体 丸ゴシック
明朝体 明朝体
楷書体 楷書体
行書体 行書体
勘亭流 勘亭流

配色について

どのような配色にするかによってオリジナル品の仕上がりの印象が大きく違ってきます。

白フチをとる
暖簾によく使われる木綿生地は色が隣接するとにじみ易いので、仕上がりをきれいにするためにも白フチをつける場合が多いです。基本的には生地は白いものを使います。生地の色である白は色数に含まれませんので、白を上手に利用することで少ない色数で効果的なデザインにすることも出来ます。文字に白フチを入れるなどで見えにくい文字を際立たせる効果がでる場合もあります。

白フチをとると効果的です。
寒色と暖色
一般に青系は冷たく涼しげな印象、赤系は暖かい印象を与えます。夏場は青系、冬場は赤系など季節によって使い分けることもできます。
イメージ色
コーポレートカラーやお店の統一色などは、なるべく合わせたほうが一体感が出ます。また、ピンク – 桜 – 春 といったような色の持っているイメージをうまく使うことでより効果的なデザインが出来ます。

色を決める

同じ「青」でも、水色に近いっぽい青色から、紺色に近い濃い青まで様々あります。オリジナルのれんの制作をご依頼される際は、具体的に色の指定をしていただく必要があります。
印刷関係、デザイン関係の方であれば、大日本インキ(DIC)、Pantoneなどのカラーチップなどで色指定していただくこともできます。コーポレートカラーが決まっていたり、他の制作物と色を合わせる必要がある場合などは、カラーチップなどで具体的に色をご指定していただく方がよいと思います。

一般の方で、カラーチップのような専門的な資料をお持ちでない方は、チラシやカタログといった印刷物などを切り抜いて代用することもできます。また、以前作った現物をお送りいただいてそれにあわせて作成することも出来ます。パソコンの画面は個々に違いがあるため多少の食い違いが出る可能性がありますが、大まかなご指定であれば、画面イメージを参照して作成することも可能です。

DICカラーガイド画像
DICカラーガイド

特殊な色について

金、銀、蛍光色、グラデーションや写真などの特殊な柄をのれんに入れることはなかなか難しいです。生地や印刷・染め方に制約がありますので、具体的な内容についてお客様とのお打ち合わせが必要となります。ご希望の場合は詳細についてご相談ください。

特殊な色について